
【縦型水耕栽培】装置の作成記録
こんにちは工場長です。今回はいくつかのブログに感化され,自分でも縦型水耕栽培装置を作ってみた,という話です。いざ作ろうと思い,情報を探してみると結構困ることがありました。ですので自分の忘備録という意味でも作成記録をここに記します。
縦型水耕栽培とは?
まず,水耕栽培というのは文字通り水で作物を育てる方法のことです。いろいろな方法があるようです(後日,別の記事で紹介します)。英語ではhydroponics systemというみたいです。NFTやaeroponics systemというような手法に細分化されます。通常,これら方法は平面的に行われます。

次に縦型水耕栽培についてですが,上記の水耕栽培を何らかの方法で縦方向に展開することです。これについても色々方法がありますね。英語ではvertical hydroponics systemというみたいです。YouTubeで探すとよく考えられた方法がたくさん見つかります。
よいところ
なんといっても土地活用が効率的になることです。平置きしていたものが縦に展開されていくので。都市のなかで野菜を作るという場合は,この方法を検討したほうがいいのだと思います。あとこれは個人的な意見ですが,極めて工業的な栽培方法ですのでカッコよく見えます。
悪いところ
これはやって気付いたのですが,ポンプやら電源やらを用意するのが大変でした。特にポンプです。縦への高さを出そうとすると,それなりのポンプを買わなければいけませんでした。これについては後で説明します。
作ったもの
最初に完成した装置の写真を貼っておきます。


使ったもの
1.塩ビパイプ
DV接手(45°)とVP40を基本とし,これら2つをつないだものを連結させていきます。いちばん下の段はDV接手(90°)とVP40を連結します。


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価格:71円 |
DV接手(45°)とVP40の結合は塩ビ用の接着剤(今回はシンエツボンド)を使用します。通常の接着材では強度が全くでません!ご注意を!

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価格:627円 |


2.ハウス用の単管パイプと単管クランプ
これは骨組みに使用しました。農業用ビニールハウス用の単管パイプを基本とします。22.2mmのパイプを使いました。パイプ同士は単管クランプ(22.2-22.2mm用)でつなぎました。


3.U型アンクル,U字ボルト,平プレート
これは単管パイプの骨組みに塩ビパイプをマウントする土台として使用しました。



4.ポンプ
ここの情報はネットで調べてもわかりませんでした。というより,こんな規模の装置を自作している人があまりいないという理由もあるかもしれませんが。ポイントは最大揚程の高さです。結論から言うと,今回の規模であれば最大揚程が250cm程度であれば使えます。次の2つのポンプがおすすめです。紹介するのはどちらも60Hzですのでご注意ください。
1.KOTOBUKI COREPOWER330
カタログスペックは最大揚程が約260cmです。流量も33L/min (60Hz)です。
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コトブキ コアパワー330 【熱帯魚・アクアリウム/ポンプ】 価格:6,302円 |
2.カミハタ RIO+ 2500
カタログスペックは最大揚程が275cmです。流量は40L/min (60Hz)です。

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60Hz カミハタ Rio+(リオプラス) 2500 流量40リットル/分 (西日本用) 沖縄別途送料 関東当日便 価格:6,797円 |
5.水耕栽培用スポンジ,ネットカップ
水耕栽培用のスポンジ,おすすめです。切れ目が入っており,手でちぎれます。スポンジの中央にも十字の切れ込みが入っており,播種しやすいです。
様々な情報で,水耕栽培に百均のスポンジなどを自分でカットして使うことが推奨されていますが,正直面倒くさいです。10株程度の規模であればいいのかもしれません。

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水耕栽培 スポンジ 葉菜用培地 300個 ホームハイポニカ 自作 種まき スポンジ ウレタン 培地 【あす楽】 価格:352円 |
ネットカップは必須ではありませんが,あればとても楽です。スポンジを土台に成長した幼苗をネットカップに入れることで,装置への定植がとても楽になります。

ひとまず買ったものは以上です。
以下,撮った写真を適当に貼っときます。




どうでしょうか。この装置の性能を調べるために,定点モニタリングを実施中です。詳細は別の記事でまとめますので,そちらもよろしくお願いいたします。