
【縦型水耕栽培】定点モニタリング(スイスチャード編)
こんにちは工場長です。前回,定点モニタリングの話をしましたがようやくネタがそろったので,記事として残しておきます。
なにをモニタリングしたの?
スイスチャードです。西洋フダンソウともいいます。葉野菜なのですが,赤色や黄色だったりカラフルなのでガーデニングとしても人気のようです。縦型水耕栽培装置の性能がどんなものなのか,少しずつデータを取っていこうという気持ちがあり,装置に幼苗を定植した直後から1週間ごとの生長過程をモニタリングしました。
本来であれば1週間おきの重量を測定したかったのですが,手元に電子天秤などが見当たらなかったので,今回は根の長さを測定しました。あまりよくないデータかもしれません。参考程度にご覧ください。
定植したスイスチャードの幼苗
今回は種子から苗を育てました。話には聞いていましたが,確かに発芽率が悪いです。ちゃんと数えてないですが,発芽率7割を下回った感触です。面倒な方は手っ取り早くホームセンター等で買ってきた方が無難です。以下,定植までにとった写真を載せておきます。



葉脈が鮮やかな赤色ですね。ベビーリーフとしてよく使われる作物です。
結果(定植直後~定植4週間後まで,n=5)
実は途中,春の嵐などもあり風で何度も葉が折れてしまいました。ですのであまりよく育ってない方だと思います。近いうちリベンジしたいですね。それはともかく,定植直後から4週間後までを観察してきた感想を以下に羅列します。
1.やはりアブラムシはつく
根本の方にアブラムシがたくさんつきました。今回は5株だけだったので地道に手作業で除去しましたが,今後真面目に対策を検討しないといけないと感じました。一方で,いわゆるイモムシ系はつきませんでした。アブラムシの対策をしっかりすればもう少し上手く育てられるかもしれません。
2.生長が遅い
発芽率が悪かったのでなんとなく予想はしていましたが,そこまで生長が早い野菜ではないと思います。ホームセンターでも幼苗が他の作物より若干割高なのですが,発芽率の悪さと生長速度が遅いからなのではないかと感じました。
3.食べると旨い
見た目が派手なのでそこまで味は期待していませんでしたが,食べてみるとえぐみもなくとても食べやすかったです。数枚入っているだけでサラダが華やかになります。
4.グラフなど
冒頭述べたとおり,生長の様子を写真と根の長さでモニタリングしましたので,グラフを交えて以下に示します。背景が黒じゃないだとか,スケールは最初から合わせて撮影しろ,という指摘が聞こえてきそうです。ごもっともです。今後はそのようにします。






いかがだったでしょうか。根の長さという,非常にわかりずらい指標だったと反省しています。次は重量をきちんと測定するようにすることと,強風対策をしないといけないですね。何かの参考になれば幸いです。